2008年度冬 ・ 北陸遠征〜雷鳥撮影記〜
1月30日から2月3日まで、北陸の方へ行ってきました。お目当てはもちろん雷鳥。
実はこの旅行、冬休み期間に計画した旅行の延期分なんです。当初の計画日はあいにくの雨だったので、急遽この日程に変更となりました。とは言ったものの、旅の前半は空しく雨……。晴れたのは現地最終日だけでした。
さて、本題に入る前に、ちょこっと自分の旅行の“問題点”でも・・・。
自分は長期休暇及び連休は、こうした撮影旅行に行ってます。目的は雷鳥のほか、SL、リバイバル列車などなど。
しかしその旅行のほとんどで、何かしら関係ある路線にトラブルが起きるんです……。例えば、乗っていたML九州がシカと衝突したり、つばさが福島のポイント故障で仙台行きとなってしまい、山形に行けなかったり、貨物列車が遅れたせいで自分の乗る列車も遅れたり、撮影予定の列車が通る他の路線が遅れ、撮影する列車が大幅に遅れたり……。
そこでちょこっと統計をとってみました。過去の旅行の何%でトラブルが起きてるか。初旅行の2002年から、今回の旅行まで。そしたらなんと、70.3%でトラブルが起きてたんですよ。特に2002〜2006年の計12回の旅行は、全て何かしら起きていて、この間は100%という驚異の数字を叩きつけています(笑)
それから少し落ち着いて、最近では5旅行連続トラブルなしという嬉しい事態が続き、66.6%まで落とすことに成功しました。
しかし、その後3旅行で全てトラブルが起きてしまい、結果、現在70.3%の旅行でトラブルが起きているという次第です。
【1月30日】
後期試験の最終日。1時間目と5時間目にテストがあり、2〜4時間目分4時間半の空き時間があるという状況。これを打破したのが、友達の「カラオケ行くか?」の一言だった。3時間熱唱したお陰で、暇することなく有効に時間を使えました
帰宅2時間後、北陸へ向けて出発。あ、北陸フリー切符を使います。
北陸に乗るので、まずは大宮でホームライナーとあけぼのをバルブ。あけぼのは牽引機変更しますからね。この日はEF81-98、星釜でした。
上野に戻り、北陸に乗車。1号車15番上。この切符を買ったのは、1月24日のこと。当然ソロは完売。そして驚くことに、この時点でB寝台も残り2席だったとのこと。危ない危ない。そんなギリギリで取ったこの切符、実は“当たり席”である。1号車15番というのは、4つのベットがかたまる形ではなく、2つのベッド、すなわち15上下で1つのかたまりとなっている。さらにその上段となると……、荷物スペース占拠可能! これ有り難かった。
【1月31日】
快適に揺られて、列車は定刻通りに金沢に到着。
ここから雷鳥で敦賀、乗り換えて新疋田、あそこで撮影……というプランでしたが、湖西線が強風で不通・特急は米原迂回発令中……。追い打ちを掛けるかのように天気は雨。
まぁとりあえず、雷鳥で加賀温泉へ行き、しらさぎで石動へ行き、金沢に戻り、また雷鳥で加賀温泉へ行くという無駄なことをして、とりあえず、とりあえず動橋の撮影ポイントへ。
しかし、天気が全く回復しない。それどころか悪化している。雨はさらに激しさを増し、風まで出てくる始末。結果、撮影ポイントは陸橋の下にも関わらずびしょ濡れ&三脚を使ってもブレる危険性があるという、何とも撮影に向かない条件に。一応遅れていた雷鳥5号を撮影するも、悲惨な結果に。これはもう撮影続行不可と判断。下手な写真ばっか撮って風邪ひくなんてバカらしいので……。
ここからは乗り鉄に変更。北陸フリー切符のフリー区間、城端線と氷見線を乗り潰しました。
高岡で駅弁「ぶりかまめし」を発見! これは地元スーパーの駅弁フェアで食べたことがあるんですが、その美味しさに心を奪われました(笑)
北越8号でそれを堪能し、金沢で続行のはくたかに乗ってきた友人と合流。ここからが本当の旅行です。
とは言っても時刻は19時半。19時40分発の雷鳥48号に乗り、宿がある武生に向かいます。なお北陸フリー切符の有効区間は加賀温泉までなので、加賀温泉〜武生の乗車券・特急券は車内で購入しています。放送いわく、まだ米原経由だとか……。
雷鳥ってのはやっぱり快適なわけで、快適だと時間が早く感じられる。あっと言う間に鯖江に到着。あと1駅で武生だ。しかし雷鳥は鯖江を発車しようとしない。すると、この先の今庄付近で強風のため、先行列車が速度を落として運転しているとのこと。要するに詰まったのか。だが話はこれで終わらない。何か王子保付近の踏切が故障したとか。ありゃりゃ。それでも列車は10分ちょいで運転を再開。武生には22時頃到着しました。宿は駅前。さっさとチェックインして床に就きました。
【2月1日】
相変わらずの雨。そんななか、南今庄のトンネルポイントに行こうとする2人組。
武生6時45分の普電で南今庄に向かいます。それまで雪がなかったのが、湯尾あたりからちょこちょこと積雪が現れ始め、今庄では所々に見られ、トンネルを抜けると、そこは一面の銀世界だった!
南今庄下車。みぞれ舞うなか歩くこと数分、トンネルが見え始める。しかしみぞれは一向に収まらず、そもそも露出が全くない。さらに風向きが悪く、みぞれがレンズに飛び込みまくるという悲惨な状況……。ここは諦めました。おとなしく南今庄の駅に戻り、しぶしぶ駅撮りに変更。とりあえず日本海は頑張って撮影、雷鳥8号は動画で済ませました。
4002レ 日本海 EF81-48+24系 ISO200 F5.0 1/40
次にリベンジも兼ねて動橋へ。今日も湖西線は不通、米原迂回が行われています。撮影ポイントに着いてもすぐに雷鳥は来ないわけで……、しかも相変わらず天気が悪く、悲惨な状況。一応5号と9号は撮ったんですが、あんまり良くないので非掲載。
7022M 雷鳥22号 485系A7編成 ISO200 F5.0 1/200
そんななか、遅れている4015Mに代わって、七尾線内を正規4015Mスジで489が走っているという情報をキャッチ! 悪天候で写真を撮っても仕方無い。金沢へ直行!
……と、金沢に着いたものの、果たして何番線に入線してくるのか。4015Mは折り返し4036Mとなり、金沢に16時に到着し、富山編成と併結する。だが勿論489と683は連結不可。
実際のところ、この日は和倉編成も富山へ向かっていて、そのまま金沢方面へと戻ってくる。七尾線を正規4036Mスジで走っている489の接続を金沢で受けることになつのだが、どうも発車番線が謎だ。
4036Mは2番線発。だったら489は1番線に入り、スムーズな乗り替えをさせるだろう。しかしその時刻、1番線には雷鳥38号が入線している。
……これどうなるんだ? 3番線に入れるのか? いや、客を歩かせるわけにはいかないだろう。でもMLながらは意地悪な接続だし……そうこう悩んでいると、雷鳥38号が1番線発車から2番線発車に変更するとの放送が入る=489は1番に入る=バルブできない。
予想通り489は1番線に入線。あ〜ぁ……。
にしても、この489綺麗! 検査開けでピカピカでした。489はしばらく停車ののち、車庫へ引き上げて行きました。
489系H04編成
もう日が無いので、拠点、武生で雷鳥バルブへ。狙うはA7編成の雷鳥37号。迂回運転は既に終了しています。時間に余裕があったので、金沢から455系の普電でひたすら武生を目指します。その間約2時間。購入した文庫本を読んでいたので、さほど時間は感じられませんでした。
武生到着。さてここで1つ問題が。雷鳥の武生駅の停車時間は1分弱。これハイビ−落としてくれるかな……。ライトを弱めるかは運転士次第。良い人なら落としてくれるだろけど、こんな短時間停車でライトを落とすわけがない。ほとんどカケである。
雷鳥の1本前、しらさぎ59号が到着する。やはりライトは落とさない。こりゃあダメか…。
だが諦めるのは早かった。放送いわく、18時34分頃、細呂木で人身事故が起こったとのこと。
……ん? ちょっと待てよ? 雷鳥のすぐ前にしらさぎがいて、その前に普電がいて、その前にもう1本特急がいて、さらに普電がもう1本いて、その前の普電が事故った……。となると!?
雷鳥37号が入線し、停目にぴったりと停車。そして……ライト落とした! 読みが当たった!
そう、雷鳥37号が、ここ武生で抑止を喰らっているのだ。さすがに抑止ともなればローにするだろう。おかげでバルブすることができました。
4037M 雷鳥37号 485系A7編成 ISO80 F4.0 4'
そのままホテルへ。なぜかなかなか寝付けず、下りきたぐにを見てしまった……。
【2月2日】
やっぱり少し寝坊して、6時半過ぎにようやくベッドから起き上がる。
ふと見ると、ホームに乗車予定の普電が停まっているではないか。この普電は武生で特急2本の待ち合わせをするため、32分頃武生に到着するのだ。
荷物の整理は前日に済ませておいたので、急いでチェックアウトし、その普電に乗り込む。間に合った……。
これから行くのは湯尾の撮影地。武生から10分程度で湯尾に到着し、さらに10分ちょい歩けば撮影地だ。
空は晴れている。しかし、肝心の太陽が山から顔を出していないっ! 太陽頑張れ〜!
4004M 雷鳥4号 485系 485系A2編成 ISO200 F3.5 1/125
日本海は動画のセットに気を取られていたせいで失敗。肝心の動画も裏被りが。
その直後、何か貨物が通過。
????レ EF81-455 ISO200 F3.5 1/320
そして遂にご来光!
5054M しらさぎ54号 ISO200 F4.0 1/640
運よく419が。
316M ISO200 F3.5 1/800
そしてお目当て、雷鳥光臨!
4008M 雷鳥8号 485系A7編成 ISO200 F3.5 1/800
これを撮れて大満足!
上機嫌で再び動橋へ。天気は快晴。リベンジにはもってこいだ。
4005M 雷鳥5号 485系A6編成 ISO100 F4.5 1/800
これまた順光で気持ちいい!
次の雷鳥までまだ1時間もあるので、ちょっと緊張をほぐして菓子をつまむ。すると金沢方から国鉄車の音が。この撮影ポイントは金沢方がカーブになっていて、上り列車の接近が分からないという欠点がある。でも特に意識せず、どうで普電だろうと流していた。
しかし、現れたのは489系H04編成。何故っ!?
4009M 雷鳥9号 485系A4編成 ISO100 F4.5 1/640
遠目に上2つ下2つの4つライトが見える。そんな車両あったっけ?
????D ISO100 F4.5 1/640
あぁ、君か。
4013M 雷鳥13号 485系A3編成 ISO100 F4.5 1/640
13号は非パノラマ車の運用なのに、パノラマ車が運用に就いてました。
4017M 雷鳥17号 485系A2編成 ISO100 F4.5 1/640
ここで動橋は終了。リベンジも終了。次は寺井〜明峰に向かいます。
8001レ トワイライトExp. EF81-43+24系 ISO100 F2.8 1/1000
????レ EF81-10 ISO80 F5.0 1/160
それまで晴天だったものの、どんどんと雲が湧いてきて……どんどん暗くなってきて……雷鳥の撮影は不可と判断。早めに金沢へ向かうことにしました。
金沢には17時頃に到着。とりあえず“お目当て”までお土産買ったりバルブしたりして時間を潰します。
4033M 雷鳥33号 485系A1編成 ISO80 F4.0 2'5
そしてお目当てはコレ!
1016M はくたか16号 489系H01編成 ISO80 F3.2 3'5
実はこの日、はくたか4号が踏切事故を起こしました。その影響で折り返しはくたか13号〜16号に、489系が充当されたわけです。本当は福井方から撮りたかったんですが、雷鳥が入線してしまったので断念。
撮影後はのんびり夕食をとり、北陸に乗車。帰りはソロが取れました。月曜の上りなんて混んでるわけもなく、ソロもガラガラ状態。B寝台に至っては数人しか乗っていない。
シャワーを浴び、2階個室に横になる。読書灯を点け、さっきの文庫本を読み始める。カーテンを開けている窓からは、時々現れる光が流れゆく。なんとも快適な空間なのだろう。
【2月3日】
大宮到着の放送で目が覚める。帰ってきたか。
列車は定刻通りに上野に到着した。
今回の旅行は、色々とトラブルが発生した。風規制2種類、踏切故障、踏切事故、人身事故。バリエーションとしては過去最多です(笑)
この後あけぼのをちょこっと撮影し、駅中のうどん屋で朝食を済ませてから帰宅しました。