日食! in横浜

46年ぶりの天文ショーが、今始まろうとしていた。

土砂降りの雨の中大学へ行き、1時間目の講義を受ける。この時点で日食観賞は諦めていたが、9時半過ぎに雨は上がり、分厚い雲が横浜上空を覆う。
講義が終わった9時半、空が薄曇りになっていることに気付く。しかし太陽は出ていない。そんななか、2時間目の講義の開始時刻が11時15分に変更になった。11時15分、すなわち、横浜で太陽が最大に欠ける時刻である。
しかし雲が晴れることはなく、「ど〜せ見れないよ〜」みたいなノリで、しかし心の奥底には「もしかしたら……」と期待を込めて、友人と屋内のベンチに腰かけていた。

しばらくして、友人の一言、「せっかくだから外出てみよう」。
この言葉がなかったら、きっと日食は見れなかっただろう。とりあえず校舎から出て空を見上げてみると、なんと! 雲を透して欠けた太陽が顔を出しているではないか!

かなり興奮した。大慌てで教室に戻り、カメラ、予備電池、日曜に5軒まわってようやく手に入れた遮光板を取り、再び外へ。この時、教室内の皆に日食が見れると伝えなかったオレは相当KYだと思う。でも頭の中でそういう思考は働かなかったわけで……、ホントすいませんでした。

あとは無我夢中でシャッターを切りました。







ここで太陽は雲に隠れてしまい、最大に欠ける瞬間は見ることができなかった。

11時5分から7分、僅か2分間の出来事だったが、この2分間は とても長く感じられた。それだけ興奮してたのかな。
なにはともあれ、日食を見れて本当に良かったです。次は二十数年後? いやぁ、見れて良かった!