2011年を振り返る

 東日本大震災原発事故・・・。大変厳しい1年でした。しかしそれと同時に、「絆」の大切さが改めて証明されたのも事実。救援物資にボランティア、義援金に炊き出しなど、日本が一丸となってこの苦悩を乗り越えて行く様は、心温まる物があります。そして世界各国からの支援もあり、人間、助けようとする心に国籍なんて関係無いのだと、実感しました。
 一方政府はと言うと、TPP参加だの増税だの、素人目に見ても呆れてしまいます。相次ぐ不適切発言もそうですが、国民の税金から給料出てるってことをきちんと自覚して欲しいです。

 年内間際に提出された、米軍基地に関する環境アセスメント、環境影響評価書。新聞で概要をちらっと見たんですが、ジュゴンの生育地やサンゴの群落に多少の影響はあるものの、最小に留めたとして、生育に“大きな問題は無い”とのこと。
 いやね、日本の環境アセスって、たいてい問題無しっていう結論が出るんですよ。静岡空港のアセスとかが良い例で、静岡空港建設地周辺には、絶滅危惧種であるオオタカの営巣があったんですね。そこに絶滅危惧種がいるって断言しているようなものですよ。にもかかわらず、工事は着工。評価はするけど、するだけという感じ。
 アメリカとかですと、ダム建設予定地のアセスを行ったところ、貴重なメダカだかが確認されたため、ダム建設は中止になりました。環境アセスメントって、本来そういうものなんです。日本は国土が狭くて山がちで、建設可能な土地が少ないってのは分かるんですが、だからって無秩序な開発は許せません。どうにかならないですかねぇ・・・。


 2011年を振り返る鉄道の話題。
 まずは特急「雷鳥」の廃止。自分が1番好きだった列車なだけに、これはショックが大きかったです。右の「リンク」にある“鉄道記事一覧”ページを見てもらえれば分かりますけど、これを機に、というより雷鳥の縮小に伴って、鉄道の撮影頻度が物凄い勢いで下がっているんですよね。2011年度とか、地元の市営地下鉄を除けば鉄道撮影回数「1回」ですよ。1回って・・・。

 最後まで残ったボンネット車、489系H01編成も、先行き怪しい状況です。3月のありがとう運転以来代走は無く、一時事故訓練者か何かに使われ、そのまま廃車・・・かと思いきや、修繕されて元の姿に戻されたと言う、よく分からない状況です。

 国鉄車繋がりで、583系唯一の定期運用、急行「きたぐに」の定期運用終了が発表されました。北陸新幹線開業までは持つと思っていたのですが、そうはいきませんでした。きたぐに廃止に伴う代替列車として、直江津以北はライナーが設定されましたが、全車指定でいいんでしょうか・・・。

 また、583系仙台車が秋田へ転属,元583系秋田車が廃車となってしまいました。これで「あいづライナー」に583系が入ることは無くなってしまいました。元日光きぬがわの485系が代替となるようなことを言われていますが、どうも見通しが立っていないようで。仙台485が臨時列車に徴集されている時は、新潟や勝田の485が応援に駆けつけていましたね。

 きたぐにと同時に定期運転を終了する、寝台特急日本海」。少し前まで2往復、函館まで運転していましたが、現在は1往復、オール開放寝台という、貴重ながら、少々地味な存在でした。臨時化されたとして、果たしてどのような編成になるのでしょうか。

 さらに、臨時格下げされた急行「能登」が、次の改正で運転終了という報道も。あくまで臨時列車なので、運転再開の可能性もあるようですが、運転終了するということは、需要があまり無いということ。ひとたび設定されなくなると、再開は難しそうです。

 その他在来線では、最後まで残った高山本線キハ58,食パンこと419系の運転終了、また北陸本線金沢以北のローカル普通列車521系に統一されるなどが挙げられます。


 短時間で作成してしまいましたが、パッと思いつくものは、これくらいでしょうか。
 明るい話題が少なかった2011年ですが、2012年こそ、日本に、そして世界に良い年であるよう祈りつつ、今年はこれにて失礼いたします。
 皆様良いお年を。