これはおかしい!? 特定秘密保護法案

いま、世間で話題になっている「特定秘密保護法案」。日本の国家機密をスパイなどから守るための法案であるが、知る権利が侵害される恐れがあるとして、民主党をはじめ、多くの著名人らが反対を表明している。

さて、私自身、この法律について賛成か反対かを聞かれると、正直「中立」の立場である。法案全文なんて見ていないし、テレビで見る賛成意見、反対意見とも、筋が通ったものもあり、法に詳しくない私には判断できないからだ。

そのうえで。
この法律に関連して、明らかに「おかしい点」が目立っている。素人目に見てもだ。
それは法案の中身ではなく、この法案の「報道の仕方」だ。以下、私個人が感じたことである。



●あからさまに偏った報道
私の家は朝日新聞を取っているのだが、特定秘密保護法案について、反対意見しか見ていない。しかも過剰な。「どうする秘密保護法案」なんてコラムが毎日載っているし、法案可決の翌日には、社会面いっぱいに「反対の声」を載せていた。
賛成意見が載っていないため、読者としては公平な判断が出来ない訳だ。賛成意見という情報を遮断することで、読者に「この法案は危険だー」という意識を植え付けたいのだろうか。



朝日新聞のアンケート
下の画像は、12月8日(日)の朝日新聞朝刊の1面で、緊急電話アンケートの結果ある。


【2013年12月8日(日)、朝日新聞朝刊(45828号)1面より】


質問内容の詳細は省くが、「論議不十分」が76%、「運用に不安」が73%、「法案に賛成」が24%、「法案の反対」が51%と言う内容だ。


流石に数字をいじったりはしてないだろうが、もう1つ、下の画像も見てほしい。

朝日新聞アンケートより(http://www.asahi.com/topics/word/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E7%A7%98%E5%AF%86%E6%B3%95.html

・・・はい、明らかに賛成意見が多いんですよ。
なぜこちらのアンケートは
本紙上ではスルーなのか。前述の緊急アンケートを載せるのであれば、と言うより、公平な報道をする気があるのであれば、「〜〜〜以上が緊急電話アンケートの結果です。しかし、ネットアンケートでは、以下の結果となりました」と言うように掲載するべきではないのだろうか。



●正式名称で!
重箱の隅かもしれないが、「特定秘密保護法案」を略して「秘密保護法案」とするのは、何となく、個人的な感想ではあるが、危険さを強調しているように感じる。
12月10日(火)の朝刊では、とうとう「秘密法」になってしまった。


【2013年12月10日(日)、朝日新聞朝刊(45829号)39面より】



●報道とは何なのか
下の画像は、東国原知事Twitterの一部を抜粋したものである。

・・・何というか、逆に怒りすら感じなくなった。
「著名人がこれだけ反対している!」と報道される理由は、これだったらしい。




●矛盾?
これはどこのニュースかは忘れたが、言ってることが無茶苦茶な面も見られた。
秘密保護法案が可決した際、「少数意見は聞かれない! 数の暴力だ!」と報道されていたが、それなのに「これだけの著名人が反対しているのに!」と訴えるのはどうかと思う。


以上のように、法案の内容に関係なく、おかしな点がいくつか挙がった。
しかし、これは恐らく、ほんの一部に過ぎないと思う。テレビでは反対意見のインタビューで一般人を装って反対運動するNPOの人が喋っていたり、安倍首相が特定秘密保護法案について会見を開いても、ある地点で民法が「一斉に」コマーシャルに入ったり。

それだけ反対したい理由は何なんだろうか。
公平な報道がなされない以上、「スパイに加担している」と思われても仕方ないと思う。


最後に、Yahoo!の意識調査では、以下のような結果となっている。


http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/10477/result