NHK・籾井会長の会見について

【1月31日追記】
 下記の動画ですが、著作権上の問題でブロックされているようです。記者会見で著作権ってのも何か引っかかりますが、こう言った「真実を知る機会」が奪われてしまうことに、怒りを感じます。

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NHKの新会長、籾井氏が慰安婦問題について不適切な発言をしたと騒がれている。
それはいったいどういうものか、記者会見の様子がYOU TUBEにアップされていたので、確認してみました。

http://www.youtube.com/watch?v=HJtzKhu_NM8
(8分20秒頃から)

簡単に説明すると、以下の通り。

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 記者「従軍慰安婦についてどう考えるか」
 会長「コメントは控えたい。……それは戦時慰安婦のことですよね?」
 記者「・・・」(返答なし)
 会長「戦時だから良い悪いは無いが、これはどこの国にもあった。違いますか?」
 記者「・・・自分に質問してるんですか? えっと、それじゃあ改めて思うことがあったらお聞きしたい」

 〜カットが入る〜

 会長「逆に質問するが、韓国だけにあったと思うのか?」
 記者「どこの国でもと言われると、全ての国と捉えかねない」
 会長「戦争している地域ということだ」
 記者「そういう地域全てにあったと言うことか?」
 会長「私はそう思う」
 記者「何か証拠があるのか?」
 会長「慰安婦そのものが良いか悪いかは、今のモラルで言えば悪い。従軍慰安婦はと言うと、その時の現実としてあっただけで、私は慰安婦が良いとは言っていない」
 記者「それは分かるけども」
 会長「なら、従軍慰安婦が韓国だけにあって、他国になかったという証拠はあるのか?」
 記者「いやだから“他の国にもあった”と“どこの国にもあった”は結構違うことだと思う」
 会長「そんな言葉じりを捉えても駄目だ。なら行って調べてみればいい。無いという証拠は無い。議論するつもりはないが、それで従軍慰安婦の問題を言われるのはおかしいと思う。私は従軍慰安婦を良いとは言っていない。しかしどう思うか。日本だけがやっていたと言われて?」
 記者「いやまぁ“他の国にもあった”と言うことと“どこの国にもあった”と言うことは、“全ての国”と捉えられる」
 会長「“戦争しているどこの国”にもあったと言うことだ。じゃあドイツに無かったか? フランスに無かったか? そんなことはないだろう。じゃあ何故オランダにまだ飾り窓が残っているのか?」
 記者「・・・」(返答なし)
 会長「議論するつもりはないが、私が言ったのは、世界中くまなくどこでもあったと言う訳ではなく、戦争している国にはだいたい付き物だった、と言うことだ。証拠があるかと言われたが、逆に無かったという証拠を聞きたいくらいだ」

 会長「私が今韓国でやってることで一番不満なのは……ここまで言うのは会長としては言い過ぎだから、会長としてはさておき、さておきですよ。これ忘れないで下さいね。韓国が、日本だけが強制連行したようなことを言ってるから話がややこしい。だから金をよこせと、保証しろと言っている。しかしそれらは全て、日韓条約で解決している。国際的には。それをなぜ蒸し返されるのか。私はおかしいと思う」

 〜カットが入る〜

 記者「今のところだが、会長としての職はさておきと言ったが、ここ会長会見の場なんで」
 会長「失礼しました。今のは全部取り消す」
 記者「いやいや取り消せないですよ、もう仰ったら」
 会長「いやいや、さておいたんですよ、私は。あれだけしつこく質問されたから、答えなきゃいけないと思って答えたが、会長としては答えられないので、“会長はさておき”と言った。それが会長会見の場だからと言うのなら、取り消す。それを取り消せないと言うのなら、私の“さておき”はどうなるのか。そんなこと言ったらまともな会話ができない。ノーコメントで済んでしまう。それでいいのか? いいのなら今後そうする」

 〜カットが入る〜

 別の記者「確認だが、今の個人的な見解は、NHKの番組に反映させたいのか。そこを明確にしてほしい」
 会長「何度も言うが、全て放送法に基づいて判断する」

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果たしてどこが問題なのか分からない。
“個人的な意見”と断りを入れているにも関わらず、会長会見の場だから取り消せない、と、記者側が問題を広げているように見える。

籾井会長が、このままでは全て「ノーコメント」になってしまうからと、ある意味好意で個人的見解を話してあげた、という印象を受ける。あと記者が失礼。


……もっとも、これは自分個人の印象、感想であって、他の方はどう思われるかは分からない。
しかし、マスメディアの情報のみを頼りにし、間違った解釈が広がってしまうのは、阻止せねばならないことだと思う。

菅官房長も「問題ない」と言ってることですしね。