2009年を振り返る

 2009年。富士ぶさの引退,207系900番台の引退,四季彩引退,500系新幹線の東海道撤退発表,佐久間レールパークの閉園,400系新幹線の廃車など、鉄道界でも多くの動きがありました(あれ? マイナスな話題しか上がらない……)。
 そんな2009年、鉄道で注目を浴びた事柄,個人的に印象に残った話題ベスト10をまとめてみようと思います。どうぞお付き合い下さい。


●第10位 グリーンラインに“どうぶつはまりん号”登場
 横浜市営地下鉄グリーンラインに、ようやくネタ車両が登場しました。横浜動物園ズーラシアの動物がラッピングされたADトレインです。車体上部、ホームドアに隠れない部分にカラフルなラインがラッピングされているのは好感が持てます。



●第9位 189系マリC2編成引退
 サロ189を組み込んだ堂々の9連、あずさ,あさまの面影を色濃く残す同編成ですが、残念ながら廃車となってしまいました。このマリC編成は大変気に入っていたのですが、免許を取る関係で、ラストランには行けませんでした(どうせ団体幕だったけど)。乗り納め,撮り納めは、最後の一般旅客運用の「かつうらひなまつり号」となりました。



●第8位 能登,北陸廃止へ
 上野〜金沢を結ぶ2つの足、急行能登寝台特急北陸の廃止が発表されました。前者は489系唯一の定期運用、また数少ない急行列車、後者は運行距離はブルトレ最短ながらも、編成の半数が個室、シャワー付きで、大変重宝していた列車だけに、廃止は残念です。と言うか、新幹線開業前に廃止にする理由が分からない



●第7位 特急雷鳥縮小
 10月のダイヤ改正で、雷鳥が定期5往復に減便されました。これによって基本全てパノラマ車の運用となり、牛ノ谷や鳩原といった有名撮影地でノーマルスタイルの485を撮れる機会が激減しました。また、金沢で北越と並ぶ運用も置き換えられたことから、西と東の485同士の並びも見られなくなってしまいました。



●第6位 485系京キトA07編成引退、183系へ
 10月のダイヤ改正で、雷鳥が定期5往復に減便されました。これによって基本全てパノラマ車の運用となり、余剰となった非パノであるA07編成が183系化の上、福知山へ転属となりました。



●第5位 485系京キトA08編成引退、183系へ
 10月のダイヤ改正で、雷鳥が定期5往復に減便されました。これによって基本全てパノラマ車の運用となり、余剰となった非パノであるA08編成が183系化の上、福知山へ転属となりました。



●第4位 485系京キトA07編成クハ、同A04編成へ
 京キト485は183系化されるにあたり、方向転換を行います。前述の通り福知山へ転属となったA07ですが、同編成のクハは489を連結しており、引き通し線か何かの都合で方転できないことから、A04のクハと編成組み換えが行われました。元A07のクハと言うのが、貫通路を埋めたクハ489−604で、特徴ある車種が雷鳥として残るのは嬉しい限りです。

※ 写真はA07編成のもの



●第3位 485系京キトA10編成、生き延びる
 10月のダイヤ改正で、雷鳥が定期5往復に減便されました。これによって基本全てパノラマ車の運用となりましたが、6編成だと検査等で車両が足りなくなってしまいます。そこで非パノ車が1本残ることになったのですが、それにA10編成が抜擢されました。同車は狭窓クロのクロ480-2301を組み込んでおり、これまた特徴ある車種が雷鳥として残るのは嬉しい限りです。



●第2位 485系京キトA09編成引退、183系へ
 10月のダイヤ改正で、雷鳥が定期5往復に減便されました。これによって基本全てパノラマ車の運用となり、余剰となった非パノであるA09編成が183系化の上、福知山へ転属となりました。これにより、原型を留めるクハ481−200は消滅しました。残念……。順光で撮ったことないのに……。



●第1位 雷鳥の威厳は何処へ……
 先日、JR各社は、2010年3月のダイヤ改正内容を発表しました。その中で、雷鳥が定期1往復に減便されるというショッキングな内容が含まれていました。しかもその運用は、雷鳥8号〜雷鳥37号スジとのことで、撮影すら困難となりそうです。追い打ちをかけるかのように、雷鳥を含む大阪〜北陸特急の平日減車という内容も発表されており、土日及び多客期以外、雷鳥は中間3両を抜いた6連での運用となるそうです。悲し過ぎるよ……。
 1964年に登場以来、ずっと同じ形式で、ずっと同じ塗装で、ずっと長編成を組んで運転されてきた雷鳥も、とうとう終わりの時が近づいているようです。これから雪の季節、桜の季節となりますが、老雄に恥じることのないよう、ルールとマナーを守って撮影に挑みましょう。

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 今年は順位付けに非常に頭を悩ませました。注目の話題を並べてみて、熟考した結果、このようになりました。
 来る2010年は、いったい鉄道網にどのような変化が起こるのでしょうか。西日本では、徹底的な運用見直しが行われ、大規模な列車の本数,編成削減が行われます。一方東日本では、武蔵小杉開業,NEX新車導入継続,列車本数増加など、割と明るい話題が続きそうです。
 それより考えるべきは、高速道路無料化や環境税羽田空港のハブ化(?)といった、政治的,経済的面でしょう。なにはともあれ、とりあえずは明るい年になることを祈っています。