横浜市営地下鉄の快速ダイヤを妄想する
このたび横浜市交通局より、平成27年度予算が発表されました。
【http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo/newstopics/2014/news/n20150203-8181-01.html】
※ リンク先は横浜市交通局のニュースページ
バスの新車導入であったり、防災対策であったり、普通の内容かとおもわれましたが、その中に、ブルーラインの快速運転の概要が記載されていました。
同資料によると、以下のことが告知されています。
・快速運転は7月のダイヤ改正で誕生し、毎時2本運転。
・快速の運転時間は、全日10時から16時の間。
・快速は全線において、最大10分程度短縮。
・快速停車駅は、湘南台〜戸塚の各駅、上永谷、上大岡、関内、桜木町、横浜、新横浜、新羽〜あざみ野の各駅。
・現行の各駅への停車本数(毎時8本)は維持。
7月にダイヤ改正を行うことが確実のようで、そこで快速が誕生するそうです。
その快速は、ラッシュを避けた日中に運転し、あざみ野〜湘南台を、現在より10分程度短縮とのことです。
その停車駅と言うのも、随分と思い切ったなと言う印象。完全に乗り換え駅に絞り込んでおり、いかに速達性を重視したかが現れています。特に横浜〜新横浜無停車は、JRに対抗したとも取れるでしょう。
通過区間最長の上大岡〜関内は、おおよそ京急が並行しているほか、平日は毎時10本以上の路線バスが完全に並行しており、問題ないと踏み切ったのでしょうか。
上永谷と新羽は、乗務員交代および緩急接続可能な駅として、停車は妥当。
新羽からあざみ野は港北ニュータウンに入るので、全駅停車も納得できます。
戸塚から湘南台について、私はそちらの情勢に詳しくないので、特段コメントは控えておきます。
そして驚いたのが、“現行の各駅への停車本数維持”。
てっきり普通を快速に置き換えるとばかり思っていましたが、単純に“快速の増便”となるようです。快速通過駅に不公平感を与えないこの改正は、非常に好感が持てます。
しかし。
そうなると一部の区間、特に末端の各駅停車区間は、毎時10本となり、過剰輸送気味となります。いくら黒字だからと言っても、電車を走らせることによる電気代はバカになりません。
そこでキーとなるであろう文言が、“現行の各駅への停車本数維持”という表現。
“各駅停車の本数維持”ではなく、“停車本数維持”。似ているようで似ていないこのニュアンスが意味すること、それは、「区間運転の各駅停車が誕生する」ことではないでしょうか。
あくまで私の妄想なので、流し半分に聞いて頂きたいのですが……。
快速の各駅停車区間を走る各停は、途中で運転を打ち切る可能性があります。具体的に言うと、新羽までの各停、戸塚までの各停が生まれるのでは、と考えられます。
ただ、新羽は構造的に簡単に折り返せるものの、戸塚は横浜側に渡り線があるだけで、折り返しは可能ですが、ダイヤ上のネックとなります。
そこで注目するのが、お隣の踊場駅。
ここは湘南台側に引き上げ線があり、横浜方面から来た列車は、簡単に折り返しが出来ます。現在も踊場行きの列車が存在しており、折り返すのなら、踊場駅が現実的でしょう。
以上から、ひとつ、ダイヤを妄想してみましょう。
湘南台行きの快速は、新羽まで各駅に停車し、新羽で、新羽始発の各停に接続。その後快速運転を行い、上永谷で各停に接続。以降、戸塚らか先は各駅に停車。
ここで、上永谷で接続する各停が湘南台行きだと、運転間隔が極端に短くなってしまうので、この各停は踊場行きであろうと推測します。
あざみ野行きの快速は、戸塚まで各駅に停車し、上永谷で各停に接続。以降もバンバン飛ばし、新羽から先は各駅に停車。
ここで、上永谷で接続する各停は、やはり運転間隔の観点から、踊場始発となりそうです。また、新羽では新羽止まりの各停から接続を受ける形となると、運転間隔、本数とも、都合が良さそうです。
それらを時刻表風に表示してみると……。
▼ 湘南台方面行き
こんな妄想が出来ました。
もっとも、これは時刻表上から読みとれる範囲で適当に時間を推測したに過ぎず、戸塚〜関内17分、横浜〜新横浜8分は盛り込んでいるものの、実際の快速の所要時間は、確実に変動します。
また折り返しについても適当に作ったため、現実には、もっと効率的な運用となるはずです。
そもそも、新羽止まり、踊場止まりの各停が誕生することさえ確実では無いので、何度も言いますが、これは私の妄想に過ぎません。
実際のダイヤ発表は年度明けか……遅くとも6月には発表されると思いますが、長年お世話になって来た地元の鉄道が大きな転機を迎えるに当たり、色々と考えさせられます。
そんな思いを形にしたく、今回、ダイヤ妄想と言う形で記事を作成させて頂きました。